介護問題の奥

若いお母さんたちの育児の不安も、祖母の経験が救ってくれる。家族の構成員に孤独感、孤立感がない。余程の事情がない限り、社会不適応を起こす子供が育つことはない。すべてが社会の縮図で、実物教育になっている。この効来は計り知れない。それがいまはない。介護初任者研修 最短 介護問題の奥には、これだけのことが隠されていゐ。-あらゆる祉会問題はつながっているいま、子供たちの間で起こっている社会現象を考えてみよう。第一はキレル子供たちだ。キレルという行為は欲求不満の表れだと思うが、それが社会現象化しているのは、家族のあり方そのものに原因があると考える。少子化で大事にされ、要求すれば何でも叶えられる。しかし、それがいつまでも続くわけではないから、欲求が通らなくなった時、我慢することを覚えなかった子供はキレル。子供が多かった大家族時代には起こり得なかった現象だ。第二は生活習慣病の幼児化だ。大人の病気だった生活習慣病がどんどん低年齢化している。子供に、好きなものしか食べさせない、外食、中食に頼り、家族の健康を考えた食事を作らなくなった親の怠慢以外のなにものでもない。高名な宮大工の棟梁は、新弟子にまず全員の食事を作らせるという。金だけ与えて、メニューから食材の買い出し、調理までをいきなり全部やらせる。誰も手伝わないし、教えゐこともしない。新弟子の将来性がこれですべてわかるという。食事を作るという過程には、人生に必要なすべての要素が入っている。もっとも大事なのは、物事を為す上で欠かせない構成力。時間内に作る段取りも、そこに含まれている。見弟子たちの好みに合うかどうかを考える想像力も必要だ。どういう家庭教育を受けてきたかもわかってしまう。技術の上手い下手は後からついてくることだが、食事を作らせてみれば、その基礎となる素質が養われているかが即座にわかるそうだ。昔の子供は親の食事作りを手伝うことで、物事を構成する力を養い、作ってくれる人や食べ物に感謝する心を覚え、食事ができあがるまで我慢することを覚えた。いまは、それがみんな失われてしまった。第三はプチ家出だ。女子高生たちが、渋谷などの盛り場でゴロゴロしていて家に帰らない。どうせ帰っても誰もいないし、気にもかけてくれない。それなら気の合った友達といるほうが楽しい。これがプチ家出だ。この現象を取材した日本テレビの荻原弘子ディレクター日く、プチ家出には家庭の食生活が大きく影響しているのだそうだ。
DM015_L 「温かいご飯とみそ汁が用意してあるなら家に帰ってもいい」という少女たちの話は切実だ。家庭の食生活の崩壊、ひいては家族の崩壊を招いているのは親の不在だ。その罪は深い。第四は会食不能症だ。プチ家出が女性なら、こちらは若い男性に見られる現象。他人と食事ができない。それは恋人の女性とでも同じだ。結局うまくいかなくなって別れてしまう。セックスを人に見られるより、食事しているところを見られるほうが恥ずかしいというのだから、私などには理解不能だ。これは子供の時から一人で食事をさせられてきた孤食の後遺症だ(横浜労災病院心療内科部長山本晴義先生の研究より)。第五は味覚障害だ。老人に特有だった機能障害が小・中学生へと若年化し、女子大生のなんと弘%は何らかの味覚異常で、味覚障害予備軍だという(日本大学名誉教授冨田寛先生の調査による)。食べ物の味が全くわからなくなる病気だが、老人性のそれと違って、若年性のそれは、微量栄養素の亜鉛不足から起こるものだという。昔のように季節の食材を使って家庭で料理していた時代は、自然に摂取できていたのに、外食、中食に頼るようになって摂取できなくなった結果、だというから怖い。添加物だらけの加工食品にも亜鉛は含まれているが、その添加物によって体外に排出されてしまうというから、何をかいわんやだ。これも家庭の崩壊、家庭の食生活の崩壊がもたらしたものだ。第六は豊かな母子関係の喪失だ。心理学的には、子供が豊かな対人関係を持てるようになるには、まず母子聞が豊かな関係になっていなければならないといわれている。そのためには、まず母乳を通して母親の身体と密に接触し、親の持つ匂いや免疫を受け取り、親の個性と出会う場を持つ必要がある。母親も子供にはじめて乳首を吸われた瞬間に、愛情を持てるようにホルモンが働きはじめる。離乳期には母親の作る離乳食で、さらに長じては母親の手料理で、かけがえのない母親との濃密な関係ができあがる。対人関係の豊かさを作るのは、まさにお袋の味なのだ(早稲田大学根ヶ山光一教授の研究による)。それがいまや、人工乳やベビlフlド、インスタント料理といった、いわゆる「袋の味」に取って代わられている。対人関係が構築されるはずがない。ましてや社会性が生まれるはずがなし。どれも大家族時代には考えられなかった現象ばかりで、すべて食に関係していることばかりだ。母親の食事作りを手伝う子はキレないし、物事を構築する力や想像力、ひいては創造力がついてくる。

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